車の売却を考えている人にとって、おそらく共通の考え方は、「自分の車を少しでも高く売りたい」ということでしょう。
ですから、車を売りたい時期がいよいよ近づいてきたら、高く売るためにはどうしたらよいか、高く売れるところはどこかといった調査を着々と進めている人が多くなると思います。
もちろん、総合的に見たときに、「高く売るためにはどうしたらよいか」というところを徹底的に突き詰めて考えることは、本当に高く売りたいのであれば、当然重要な考え方になります。
しかし、「高く売れるところを探す」という発想は、少々難しい考え方であると言わなければならない部分も正直あるのです。
というのも、「高く売れるところ」を探そうとしても、結局のところ、どんな買い取りのお店だって買い取り会社だって、まず例外なく「ウチは高く買いますよ!」とけしかけてきているわけですから、少なくとも、表面的な部分で高く買ってくれるかどうかを判断することはできないと考えなければならないのです。
突き詰めてしまえば、結局のところ「査定」にかけてみないと実際のところはわからないのです。
そもそも、「高いかどうか」の基準がどこにあるのか、ということも、実はとてもこの判断を難しくさせる根拠になっていたりもするのです。
これはどういうことかというと、たとえば、「ウチでは50万円で買い取りますよ!」と言ったとしても、車種や年式も違えば、年数や距離も違うし、逆にこれらがまったく同じであったとしても、逆にその車の状態によって時価額が変動するのは当たり前のことなのです。
ですから、一概に「高い」という発想を、車を売りたい人、買いたい人すべてにとって同一のものとすることは不可能であるということになってしまうのです。
だからこそ、「高く売れるところを探す」という発想は、非常に難しいのです。ですから、査定額だけに縛られることなく、そのお店、会社に対する信頼感の大きさを重視するという考え方が大切になってきます。
オークションで車を売る
車を売却するということになると、従来であれば、やはりもっとも主要だったのが、「個人売買」ということになるでしょうか。
近年ではその事情が大きく変わってきていますが、しかし実際、アメリカなどでは未だに「個人売買」がもっともメジャーな車の取引になっており、これはおそらく日本でも、かなり多くの人がそういったやりとりで車の売買を行っているものと思います。
あとは、車を買い取ってくれるお店や会社(いわゆる「ディーラー」)に買い取りを依頼するという作戦も、ひと昔前にはかなりはやった時期がありました。
しかし、ここ数年急激に人気が上昇してきているのが、「オークションでの売買」です。
もちろん、インターネットの環境がますます整備されてきているという影響が大きくかかわっていることがその背景にはあるということについては間違いないところです。
しかし、これだけ急激な人気の高まりが見える背景には、そうした単一的なファクターだけにとどまらない「何か」があると思われます。
そのファクターのひとつに、「車を一般的な相場よりも高く売ることができる」ということが挙げられます。やはり、売る以上は、少しでも高く売りたいと考えるのが、人間の心理というところでしょう。
そして、その心理的要因が、「オークションの人気」に拍車をかけているというのが実際のところです。
また、近年では、ガソリンスタンドなどでも車の売買を行っている業者が多いですが、その多くがオークションに参入して、いわゆる「掘り出し物」を見つけて、これを高く売りたいと考えている業者が多いです。
そういった部分も、中古車市場におけるオークション人口の高まりを助長しているということも、少なからずいえるはずです。
まあ確かにオークションの場合、安全性をはじめとするデメリットも考えられますが、しかしやはり今の時代は、「便利であること」と「スピーディーであること」が何よりも大きな付加価値になる時代です。
その意味では、オークションの評価が高まるのも当然といえるでしょう。
ディーラーで車を売る
近年「車を売るならオークションで」という発想の人が多くなっています。
その背景には、やはり「相場価格よりも高く売れることが多い」というファクターが非常に大きな根拠となって、これが非常に根強い人気になっていると考えられます。
しかし、オークションにはデメリットが多いという部分にも目をつぶるわけにはいきません。そのデメリットとは、「取引に関するトラブルが多い」ということです。
オークションの場合、売る人も買う人も「素人」であるケースが非常に多いわけですから、そうなってくると、当然両者とも「自分が考えていた売買と違う」という事態が発生したとしても、これは驚くべきことでもないということになってしまいます。
そういったトラブルが怖いからこそ、オークション参入に踏み切れないと考える人も、実は非常に多くなっているのです。
実際にオークションで売買をしていたものの、やはりトラブルに巻き込まれてしまったという苦い経験から、オークションにはもう二度と参加したくないとまで言い切る人もいます。
では、そういった人たちがどのようにして愛車を売却しているのかというと、近年注目を集めている売却方法が、「ディーラーに売る」という方法なのです。
ディーラーに車を売るメリットは、とにかく「セキュリティ」の部分がしっかりとしているという点です。基本的には、車の売却をめぐってトラブルが発生するようなことは考えられません。
ですから、オークションにくらべると、売却価格は低くなってしまったとしても、信用あるディーラーに売ったほうが何かとメリットが大きくなると判断した人は、オークションではなく、ディーラーに車を売るという傾向がここに来て強まっているのです。
また、オークションのような「個人売買」の形態では、書類関連の準備が非常に面倒であるというデメリットも挙げられますが、しかしディーラーに任せてしまえば、そういった面倒も一切ないという点で、魅力はさらに大きくなるのです。
車を売るならどこ?
車を売りたいと考えている人にとって最大のテーマになるのが、「車を売るならどこに売ればよいのか?」というところでしょう。
やはり、「車を売る」ということになると、どうしても「少しでも高い値段で売りたい」と考えるのが人情ですから、これは当然のことだと思います。
ただ、実際のところ、「車を買いたい」と謳っているお店や会社は非常に多いというのが、「車を売る場所」を選ぶのを難しくしているという側面もあるのです。
ということで、今回は、「車をどこに売れば高く売ることができるのか」というテーマで、その結論というよりは、考え方の方向性を示していきたいと思います。
そのために、まず知っておかなければならないのが、「車はどこで売れるのか」という点です。
ここでの「どこで売れる」というのは、「高く売れる」ということではなく、「買いたい」と思っている人がいるところ、という意味です。
より一般的なのが、「ディーラー」ということになるでしょう。要するに、車買取の専門店、専門の会社ということになります。
そういったところでは、車の買い取りのノウハウがありますので、安心感が非常に大きく、手続き・書類関連など、一般的にはめんどくさいと考えられる事務処理を非常にスムーズに行うことができるというメリットがあります。
しかしながら、そういったところでは、車の査定額が低く算出されやすいというデメリットもあります。
もちろん業者としては、車を買い取りたいわけですから、「当店ではどこよりも高く買います!」などと謳ってはいますが、正直これは鵜呑みにしないほうがよいでしょう。
高く売りたいということであれば、「オークションにかける」という考え方が有効な場合があります。
現在車関連のオークションは非常に高い人気を示していますが、これは、それだけ高く売れた実績があるということになります。
しかし、事務手続きなどはすべて自分で行わなければならないという点で、ディーラーにくらべると少々面倒な部分もあります。
車の査定での口コミを確認
車を売ることを決意した人が、愛車の査定を依頼するというケースは近年増えつつあります。
特に、インターネットを介して、表面的な数字だけで査定してもらうことができる、いわゆる「ネット査定」は、実際に来店の必要がないという手軽さからも、非常に人気が高まっています。
しかしながら、この「ネット査定」を含む、「車の時価査定」に関する口コミ情報を見てみると、「査定額ばかり大きくて、実際の売却価格はずいぶん低くなってしまう・・・」といった不満がやや目立つという印象を正直受けてしまいます。
もちろん、売る人からすれば、車は少しでも高く売りたいと考えるはずですし、また、買い取る側からすれば、逆に少しでも車を安く買いたいと考えるわけですから、冷静に考えてみれば、そういった現象が起こってしまうのは、ある意味当然と言えば当然です。
ただ、車を売る側の人からすると、わざわざ査定までしてもらっているにもかかわらず、なぜ実際には買い取り価格が下げられてしまうのか・・・といった部分に不満を感じることになってしまうのです。
口コミ情報などを見ていても、どちらかといえば、やはりそういった感情論に走ってしまうコメントを多く見かけます。
もちろん、中には詐欺まがいの査定、もしくは買い取り価格を提示している業者もあるかとは思いますが、しかしそのすべてがそうであるということは、まず考えられません。
査定額を高く見積もるのは、「自分のところで買い取りたい」という気持ちの表れが多少見えたとしても、それが必ずしも詐欺行為に当たるとは言えません(無論例外はあります)。
特に、ネット査定の場合は、売る予定の車の実物を見ていない状況での査定ということがほとんどですから、査定額と買い取り価格の間に開きが出てしまうことは、ある程度仕方がない部分もあるのです。
口コミ情報を参考にすること自体は悪くありませんが、しかしこれをすべて鵜呑みにしてしまうというのは、正直ちょっと考えものであるともいえるのです。
車を売る時の価格
車を売る際にもっとも重要なファクターはどんなところにあるでしょうか?もちろん人それぞれ、「重視すべきポイント」は異なるとは思いますが、大前提となるのが、やはり「愛車の売却価格」ということになるでしょう。
もちろん、一般的には「査定額」という解釈もできますが、ここではあえて「査定額」のことばをつかわず、「売却価格」ということばをつかいたいと思います。
というのも、車の、「価格に現れる価値」は、査定額とは少々異なってくるからです。特に、中古車市場においては、査定額が重要でないわけではないですが、特に市場で人気がある車を保有している場合には、当然「売却価格」が重要になってくるからです。
売却価格を最重要視して車を売ることを考えるのであれば、やはりもっともおすすめとなるのが、「オークション」ということになるでしょか。
特に人気車の場合は、オークションであれば、自分が想定していた以上の売却価格になることが非常に多いです。
ただし、自分が想定していた以上に売却価格が跳ね上がった場合には、実際にその車を手に入れたお客さんから、何らかの注文がつく場合が多いとも考えられています。
つまり、「査定額以上の売却価格がついた」ということは、そういうことを意味すると考えておくべきでしょう。
車を売る際に、それほど価格のことを考えなくてもよいという人であれば、シンプルに「ディーラー」を利用することをおすすめします。
ディーラーであれば、手続きが非常に簡単であり、また、売却後にクレームがつくようなことはまずあり得ないからです。
そういったセキュリティ面でのメリットは、どうしてもオークションよりもディーラーのほうが確実に大きいといえます。
ですから、車を売りたい人は、車をどこで売るかによって、価格やセキュリティに対するとらえ方、見方が変わってくるということは、しっかりと知識としてもっておいたほうが、のちのち損をしないと考えておくべきでしょう。
査定は一社のみならず複数社に依頼するべきで、査定額で数十万の違いは当たり前、車種や年式にもよりますが百万単位で異なることもあります。
そこで複数の店舗で査定してもらう必要があるのですが、そんな面倒な査定を一括で依頼できる便利な無料サービスがあります。