車の売買はいわば「車を売りたい人」と「車を買いたい人(仕入たい人)」とがいくらなら売る、いくらなら買うという条件が合致したときに成立します。
そしてその査定をするのが中古車査定士と呼ばれる人たちです。つまり自分の車の値段はいくらの価値があるのかを査定してくれる車を売る際には関係する場合が多いです。
あなたがもし、車を売ろうと考えているのならば車の価値を見定める重要な相手となるのです。そんな相手をまず知ることもこれから車を売ろうと思い、損をしない為にも多少は知っておいたほうがよいかもしれません。
なぜなら中古車査定士も中古車業者に雇われる事が多く、決して車を売りたい側の味方にはなりにくい存在であることも確かだからです。
車の値段はあくまでも需要と供給です。極論を言えばボロボロの車でもその車がどうしても欲しいと強く思っている人にとっては価値はどんどん上がるのです。
車に限らず中古品というのは価格があって無いようなもの。それを平均化するのが中古車査定士だと考えればしっくりきます。あなたの愛車を査定する中古車査定士はどんな仕事なのか?、その実態をさわりだけでもご紹介します。
中古車査定士になるには
長年――かどうかはわかりませんが、一定期間生活を共にした「愛車」を手放すときというのは、一種特有な感覚にとらわれたりもするものです。
しかし、これを「売ることによって手放す」という方法を選択した場合、現在自分の愛車が果たしてどのくらいの値段がつくのかということを考えた瞬間、途端に現実に引き戻されたような感覚にとらわれるものです。
そして、自分の愛車だけでなく、数多くの、あらゆる種類の中古車の査定を行うのが、「中古車査定士」と呼ばれる人々です。
中古車査定士は、「一般財団法人・日本自動車査定協会」が定期的に実施している「中古自動車査定士技能検定」をパスした人に与えられる資格です。
中古自動車査定士技能検定の受験資格は、小型車査定士、大型車査定士で別れます。
小型車査定士は、「普通運転免許以上の免許を保有している者」、「自動車販売・整備の実務経験半年以上」、「日本自動車査定協会所定の研修を修了した者」という条件をクリアした志望者に与えられます。
また、大型車査定士は、「良いがた第一種運転免許以上の免許を保有している者」、「自動車販売・整備の実務経験半年以上」、「日本自動車査定協会所定の研修を修了した者」ということで、保有している免許が小型車査定士と違っているだけです。
試験内容は、学科と実技に分かれており、それぞれの試験をパスすることで、小型車査定士、もしくは大型車査定士の資格が与えられることになります。
平成24年度のデータでは、小型車査定士試験の受験者数が12881人で、合格者数は10684人、そして大型車査定士試験の受験者数が155人で、合格者数が152人ということで、合格率は小型、大型でそれぞれ82.9%、98.1%という数字になっています。
中古車査定士になりたいと考えている人は、まずは「一般財団法人・日本自動車査定協会」のホームページに行っていただくと、試験の手続きや試験内容の詳細についての説明がありますので、ぜひご覧いただきたいと思います。
中古車査定協会
「中古自動車査定士」になるためには、「中古自動車査定士技能検定」を受験し、これをクリアする必要がありますが、この試験を実施しているのが、「一般財団法人・日本自動車査定協会」です。
ときおり「中古車査定協会」などと呼ばれることもありますが、正しくは、「日本自動車査定協会」です。
日本自動車査定協会の主な業務は、昭和54年4月1日に実施された「中古自動車査定制度」にのっとり、健全な中古車市場の発展図書費者利益の保護を目的とした、新車を含む自動車の査定の普及、浸透を助けるための業務となります。
その業務とは、主に「中古自動車査定士証の発行」や、「査定業務実施店プレートの発行」をはじめ、「査定士技能検定試験の実施」、「査定士の登録、管理」、「査定士技能向上研修の実施」、「査定業務実施店の確認、管理」、「査定士ならびに査定業務実施店に対する情報提供(ユーズドカーレポート)」、「査定に関する実態調査と指導」、「査定基準の設定と研究開発」、「査定士技能コンテスト、査定教室、査定セミナーなどの開催」といった業務になります。
つまり、日本自動車査定協会は、査定士の教育や講習をはじめ、査定にまつわるありとあらゆることを管理、監督する立場であるといえます。
また、それと同時に、査定に関する情報提供をリアルタイムで行うことができる、国内唯一の機関であるといえます。
もちろん、日本自動車査定協会自身でも、査定業務を行っています。協会で行う査定は、一般の流通車両の査定ではなく、「輸出中古車の査定」や、「商品中古自動車の確認証明」などがメインになっています。
また、刊行物も多数扱っており、査定に関する書籍が必要な場合、日本自動車査定協会に問い合わせることで、入手することができます。
また、日本自動車査定協会のホームページでも、刊行物の申し込みを取り扱っていますので、関連書籍が必要な方は、一度ご覧いただくことをおすすめします。
査定は一社のみならず複数社に依頼するべきで、査定額で数十万の違いは当たり前、車種や年式にもよりますが百万単位で異なることもあります。
そこで複数の店舗で査定してもらう必要があるのですが、そんな面倒な査定を一括で依頼できる便利な無料サービスがあります。